ごあいさつ


石川県体操協会

会長 小池田 康秀 

 

 この一年を振り返ると、一年遅れの東京2020オリンピック競技大会が開催されたことが一番印象に残っています。トランポリン競技では出場した日本選手4名が本県選手あるいは本県にゆかりのある選手でした。残念ながらメダルの獲得には至りませんでしたが、宇山芽紅選手が女子5位入賞、岸大貴選手が男子7位に入賞という立派な成績を収めました。大会直前にはJISSの体育館まで岸理事長とともに選手の激励にも行かせていただきました。そして世界選手権大会では女子団体で金メダル、男子団体で銀メダルを獲得し、やはり本県にかかわりのある選手たちが活躍してくれました。

 私自身も昨年度は体操競技・新体操・トランポリンの主な県内大会に顔を出させていただき、コロナ禍でも選手たちが工夫しながら練習を行い競技に臨んでいることはもちろん指導者、役員の皆様も選手の指導や大会運営に努力している様子を目の当たりにし協会の会長としての責務の重さを改めて痛感いたしました。

 今年は石川県体操協会総会を対面で開催することができました。昨年度は総会や理事会がすべて書面開催となっていましたので、ようやく会長としての実質的なご挨拶をすることができました。体操競技・新体操・トランポリンが合併して7年目に入りますが、理事長の基本方針のもと各委員会がお互い協力しあって協会全体が発展していくことを期待しています。今後事務局のICT化や広報としてのHP運営にも少しずつ取り組んでいくこと若手指導者や役員を育てていくことが大きな課題となっています。いずれにしても協会の活動は選手のためにあるということを意識して邁進してまいりますので役員の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 さて近年、協会組織に対して大きな波が押し寄せてきています。組織が小さくても大きくてもあるいは営利団体、ボランティア団体にかかわらずガバナンスやコンプライアンスが求められてきています。また学校体育から社会体育、民間クラブへの移行が話題になり文部科学省からは教員の働き方改革、スポーツ庁からは中学校の運動部活動を地域へ移行させるといったことが提言され、協会の存在や役割が重要な位置づけにあるといえます。具体的な改革を進めるために協会の皆様が気持ちを一つにして取り組んでいただけるよう重ねてお願い申し上げます。

 協会の活動目的の1つには選手の育成・強化があります。令和4年度が選手の皆さんにとって素晴らしい年になることを願ってご挨拶とさせていただきます。